米国のCNNは14日、支那の台山原子力発電所から放射性物質が漏れていると報道した。
同原発事業に出資をしているフランス電力(EDF)は14日、「事故ではない」と発表した。
海から見た台山原子力発電所
台山原子力発電所は支那・広東省台山市にある。原子炉は2基あり、ともに欧州加圧水型炉(EPR)。
運営は中国广核集团が70%、フランス電力が30%出資した合弁会社が行っている。
平成30年(2018年)12月、1号機が欧州加圧水型炉としては世界で初めて、商業運転を開始した。
米国のCNNによると、台山原子力発電所の放射性物質漏れについて、米国政府がフランスの原子炉メーカー・フラマトムから連絡を受けたという。
フラマトムはフランス電力の子会社で、米国に技術支援を求めたという。
フランス電力によると、1号機の燃料棒のコーティングが劣化し、一次冷却系で希ガス(キセノンとクリプトン)の濃度が上昇。このため、放射能を除去した上で希ガスを放出したという。
支那での安全基準は満たしているという。
一方、フランスのフィガロなどの報道機関は、原発の冷却水内の希ガス濃度は「フランスでは原子炉停止となる上限値の、少なくとも2~3倍」と伝えている。
支那での基準値も上回っているという。
日本政府は支那に情報開示を求めた。
支那生態環境部(生態環境省)は16日、原発の燃料棒の破損により冷却材中の放射性物質の濃度が上昇したと発表した。ただし、安全面の基準は満たしているという。
現時点では、誰の言っていることが正しいのか不明である。
調査をしている米国政府の発表を待った方がいいだろう。
ただ...今回の件に関しては、なぜか、日本の原発反対派はダンマリである。