菅義偉総理は17日の記者会見で、「対中包囲網など私もつくりませんから」と述べた。
菅総理はこの日、新型コロナウイルス対策で10都道府県に出されている緊急事態宣言について、会見を行った。
北海道、東京都、愛知県、京都府、大阪府、兵庫県、岡山県、広島県、福岡県については、6月20日をもって緊急事態宣言を解除。沖縄県については、7月11日まで延長することを決定したと発表した。
記者会見をする菅総理(令和3年6月17日)
記者会見の終盤、今月11~13日に英国のコーンウォールで行われたG7サミットについて、記者から質問があった。
同サミットでは、台湾問題や人権など、支那に対抗する姿勢を強調した首脳宣言が採択された。
記者からの「米国の覇権を守るため、中国との戦争の先兵となることを自ら買って出るのか」「EUのように米中対立に冷静に距離を置く、そうした道というものも探るべきではないか」との質問に、菅総理は以下のように答えた。
私は、正に主権国家の内閣総理大臣として、G7サミットに参加して、先ほど申し上げました国際社会の普遍的価値、このことについては、そこはG7の中で、全ての国々との中で共有しているものであります。
それと、マクロン大統領とも私、個別会談をしました。そこについては、対中包囲網など私もつくりませんから、まず。そこについてやはり普遍的価値を共有する国というのは極めて大事なわけでありますから、そこはしっかり対応していこうということで一致しております。
情報元:令和3年6月17日 菅内閣総理大臣記者会見 | 令和3年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ
フランスのマクロン大統領は、G7のなかでは最も、支那との対立を強調しない姿勢を示していた。
菅総理がそのマクロン大統領に同調するということは、日本は支那に対して少なくとも強硬策は打たないということになる。
「米国に睨まれない範囲で、やっているフリだけする」といったところか?
筆者は嫌な予感がしてならない。
この予感が外れてくれるといいのだが...