英国の国際戦略研究所(IISS)は28日、「サイバー能力と国家力」と題する報告書を公表した。
世界主要15カ国について、サイバー能力(総合力)を評価した。
まずは、各国のサイバー能力を以下の7分野ごとに評価。
- 戦略と教義
- ガバナンス、コマンドアンドコントロール
- コアサイバーインテリジェンス機能
- サイバーエンパワーメントと依存
- サイバーセキュリティと回復力
- サイバースペース問題におけるグローバルリーダーシップ
- 攻撃的なサイバー機能
全ての分野で世界トップレベルの国を「1番手」、4つ以上の分野がトップレベルの国を「2番手」、トップレベルの分野が3以下の国を「3番手」とした。
各国のサイバー能力(総合力)
1番手は、インターネット発祥の地である米国のみ。
世界屈指のハッカー集団がいるロシア、それに次ぐ、北朝鮮、支那、イランもランクインした。
日本については「経済においては強力だが、セキュリティ面で劣る」と分析した。攻撃的なサイバー機能を持てないのもマイナスポイント。
原因は憲法と政治にあると指摘した。
情報元:Cyber Capabilities and National Power: A Net Assessment
「IISSは鋭い指摘をしている」と筆者は思った。
確かに、日本は安全保障に対する意識が低い。スパイ防止法すらない。
今回の件についてマスコミはネガティブに報道しているが、日本が3番手なのは当然のことなのだ。