公立高校の入学願書から『性別欄』を無くす動きが、平成31年より一気に広がった。
令和3年(2021年)春に実施された入試では、41道府県立高校の入学願書に性別欄が無かった。
毎日新聞によると、残る6都県のうち、東京都と千葉県を除く4県でも無くす方針だという。
数年前までの一般的な高校入学願書
日本の高校の多くは都道府県立高校である。各都道府県の教育委員会が管理・運営を行っている。
長年、都道府県立高校の入学願書には『性別欄』があった。
これに対し、心と体の性が一致しないトランスジェンダー等に配慮すべきだ」との声が高まった。
平成31年春に実施された入試では、大阪府と福岡県が性別欄を廃止した。以降、他の道府県にも急拡大した。
各都道府県の状況は以下のとおり。
平成31年の入試から廃止(2府県)
大阪府、福岡県
令和2年の入試から廃止(32道府県)
北海道、青森県、秋田県、福島県、茨城県、埼玉県、神奈川県、新潟県、福井県、山梨県、長野県、岐阜県、愛知県、三重県、滋賀県、京都府、奈良県、和歌山県、鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県
令和3年の入試から廃止(7県)
岩手県、宮城県、富山県、石川県、兵庫県、鹿児島県、沖縄県
令和4年の入試から廃止予定(4県)
山形県、栃木県、群馬県、静岡県
今のところ廃止の予定はない(2都県)
千葉県、東京都
高校側は中学校からの調査書に性別が記載されているため、入学願書に性別欄が無くても困らない。
廃止の理由について、大半の教育委員会は「性的少数者や、男女別を書くことに抵抗がある生徒への配慮」とした。
ここからは筆者個人の意見である。
性差を無くす「ジェンダーレス化」をしても、社会の混乱を招くだけである。性的少数者に『過度』の配慮をすれば、他の多数者は迷惑を被ることになる。
日本よりジェンダーレス化の進む欧米では、既に様々な問題が発生している。
筆者には、嫌な予感がしてならない。