政府は23日、イスラム主義勢力タリバンが実権を掌握したアフガニスタンへ、日本人や大使館の現地職員らの退避を支援するため、自衛隊輸送機の派遣を決定した。
23日夕、航空自衛隊の「C2」輸送機1機が埼玉県の入間基地を出発した。
翌24日には別の輸送機2機も出発した。
アフガニスタンでは今月15日、イスラム主義勢力タリバンが、首都カーブルを制圧した。タリバンは外国人の退去を求めた。
16日には、多くの人々が国外脱出を求めカーブル国際空港に押し寄せた。
民間航空機の運航が滞る中、自国民などを保護するため、米国などは自国軍用機を現地に送っている。
23日午後6時25分ごろ、航空自衛隊の「C2」輸送機1機が埼玉県の入間基地を出発した。
24日午後には、「C130」輸送機2機も出発した。
アフガニスタンの情勢は不安定なため、まず治安が安定している近隣の国に拠点を設置。ここからカーブル国際空港を往復し、日本人や大使館の現地職員らをピストン輸送する。輸送は週内にも始めたい方針。
今回派遣される自衛隊員は数100人規模。
自衛隊法に基づいて自分や他の隊員、輸送する対象者などを守る場合に限り、武器の使用が認められている。
自衛隊が自衛隊法に基づき、治安情勢が悪化した海外で、日本人などを輸送する任務は今回が5回目。今回は初めて、外国人の退避も支援する。
筆者は一日本国民として、現地の日本人と自衛隊員が、無事に帰ってくることを祈っています。