自民党の岸田文雄総裁が今日、令和3年10月4日に召集される臨時国会で、第100代内閣総理大臣に選出された。
岸田氏は9月29日、自民党総裁選挙に勝利し、第27代自民党総裁に就任した。
巷では、岸田内閣関連人事について様々な報道がなされているが、最も重要な人事は内閣官房長官と幹事長(自民党幹事長)である。
この傾向はここ20年ほど変わっていない。
内閣官房長官とは、内閣総理大臣を直接補佐・支援する機関「内閣官房」のトップ。
内閣の政策が実行できるか否かは、内閣官房長官の手腕が大きく左右する。
総理は最も信頼できる人間を内閣官房長官に起用する。このため、「内閣の番頭」とか「総理の右腕」などと呼ばれている。
重要な役職だが、知名度の低い議員がなる場合もある。
内閣人事ではないが、関連人事である党幹事長も重要である。
立憲民主党や共産党が政権を取る可能性もないとは言えないが、以下「幹事長」は自民党幹事長について記述する。
自民党総裁は内閣総理大臣を兼務する場合が多いため、幹事長は党内で絶大な権限を持っている。
幹事長の主な仕事は、選挙に勝つこと、国会運営や議案審議の指揮を行うこと。
自民党幹事長も、内閣の政策が実行できるか否かを左右する。
その証拠に、幹事長が二階俊博氏から甘利明氏に変わった途端、野党議員が騒ぎ始めた。立憲民主党、共産党、国民民主党などは「野党合同の調査チーム」を立ち上げるという。
この件は不起訴になって、既に5年も経っている。この間、甘利氏は国会議員だった。
岸田内閣がどのような政策をするのか現時点では不明だが、菅内閣と大きく変わることはないだろう。
筆者個人としては、二階俊博氏が自民党幹事長を退任したのは朗報である。