文部科学省は6日、「令和2年度不登校児童生徒の実態調査」の結果を公表した。
不登校になった小中学生のうち、約4割が誰にも相談していなかった。一方、約5割は家族に相談していた。
悩んでいる子供のイラスト、出典:素材ラボ
調査は令和2年(2020年)12月、不登校になった経験のある小学校6年生と、中学校2年生を対象に実施された。
小学校6年生の713人、中学校2年生の1303人から回答を得た。
最初に行きづらいと感じ始めたきっかけは、小6では友達が46・9%、先生が29・7%、勉強がわからない22・0%の順。
中2では友達が50・1%、勉強がわからない27・6%、先生が27・5%の順。
この質問は複数回答可。
嫌がらせやイジメについては、小6で25・2%、中2で25・5%が「あった」と回答した。
学校を休んでいる間の気持ちについては、小6では「ほっとした・楽な気持ち」が70%、「勉強の遅れに対する不安があった」が64%。
中2では「勉強の遅れに対する不安があった」が74%、「ほっとした・楽な気持ち」は69%、「進路・進学に対する不安があった」が69%。
相談した相手は、小6では家族54%、誰にも相談しなかった36%。
中2では、家族45%、誰にも相談しなかった42%。
情報元:不登校に関する調査研究協力者会議(第1回)配付資料:文部科学省
不登校というのは嫌な経験である場合が多い。
回答をくれた小中学生に対して、筆者は敬意を払いたい。
日本には外国人や社会的少数者(マイノリティ)の意見を代弁する、いわゆる「人権派」が多数いる。
彼らにはその力を、子供のためにも使ってもらいたい。