第49回衆議院議員総選挙が令和3年10月19日、公示された。
投開票は10月31日。
改選数は465議席。小選挙区が289議席、比例代表が176議席。
今回の国政選挙は、今までの選挙とは決定的に違う点がある。
立憲民主党、日本共産党、国民民主党、社民党、れいわ新選組の野党5党が、217小選挙区で「統一候補」を立てたことだ。
前回、第48回衆議院議員総選挙は465議席中、自民党が284議席を獲得した。
この選挙で野党統一候補が小選挙区全てで実現していたら、自民党の議席は70議席ほど少なくなっていた。自民党は過半数割れしていた可能性が高い。
今回の選挙で、自民党が議席を減らすのは確実。一方、立憲民主党は議席を増やすとみられている。
野党の支持率は低いため、立憲民主党を中心とする政権が誕生する可能性は極めて低い...が「100%ない」とは言い切れない。
もし立憲民主党政権になったら何が起きるのか、予想してみたいと思う。なお、予想は筆者の主観なので、余り信用しないで頂きたい。
もし立憲民主党政権が誕生したら、『株安』『円高』『米国との関係悪化』は直ぐに起きると思う。
これらは民主党政権でも起きたことだ。
民主党政権誕生が決まったのが、第45回衆議院議員総選挙で民主党が大勝した平成21年(2009年)8月30日。
民主党政権崩壊がほぼ確実となったのは、当時の野田佳彦総理が解散を表明した平成24年(2012年)11月14日。
平成21年(2009年)8月30日
・日経平均株価 10,492円
・米ドル/円 93.0円
この3年3か月の間に、日経平均株価は1,828円下がり、米ドル/円は13.1円の円高となった。
当時の野田佳彦総理が解散を表明したことにより、安倍政権誕生が確実になると、みるみるうちに株高・円安となっていった。
令和3年10月19日現在、日経株価は29,215円、米ドル/円は114円。
民主党の鳩山由紀夫代表は民主党が政権を取る直前、沖縄県にある米軍の普天間基地について「最低でも県外」と発言していた。
普天間基地は同じ沖縄県内の米軍基地「キャンプ・シュワブ」への移設が決まっていた。キャンプ・シュワブは既にある基地で、ここを拡張し、普天間基地の機能を移すこととなっていた。
鳩山氏が総理になると、様々な代替案を米国に提示した。しかし、県外移設は不可能という結論に達し、再度辺野古のキャンプ・シュワブへの移設で決着がついた。
立憲民主党は今回の選挙の公約で「辺野古新基地建設を中止する」と言っている。これはキャンプ・シュワブの拡張工事を中止するということ。
立憲民主党がこの公約を実行すれば、鳩山氏の時と同じような状態になる。米国との関係が悪化するのは、ほぼ間違いない。
立憲民主党は、集団的自衛権行使を容認した安全保障関連法を「憲法違反」としている。
これも米国との関係を悪化させる要因である。いや、米国以外の友好国との関係も悪化するだろう。
民主党政権下(平成21年9月~平成24年11月)の完全失業率は5%前後。
令和3年8月は2.8%。
立憲民主党が政権を取れば、失業者が増えると筆者は予測する。
立憲民主党は今回の選挙の公約で「時給1,500円を将来的な目標」としている。実行した場合、バイトやパートでは給料が増える人もいるが、失業者は増加する。
社会の制度で変わりそうなのは、選択的夫婦別姓制度の導入である。
日本に政党は『9』あるが、8政党のトップは選択的夫婦別姓制度に賛成である。反対しているは、自民党の岸田文雄総裁(総理)のみ。
筆者が、立憲民主党政権になったら起きると思うことをまとめると、以下のとおりである。
予想したことは他にもいくつがあるが、自信がないので、書くのはやめておく。
当記事は筆者の主観である。
どの政党に投票するかは、自分で決めてほしい。