令和3年10月31日、第49回衆議院議員総選挙と同時に、第25回最高裁判所裁判官国民審査が行われる。
共に、期日前投票が可能。
最高裁判所裁判官国民審査とは、既に任命されている最高裁判所の裁判官が、その職責にふさわしい者かどうかを国民が審査する制度である。
×印を記入した票(又は点字で書かれた氏名を記入した票)が有効票数の過半数に達した裁判官は、審査結果告示日から30日後に罷免される。
投票できる人は、衆議院議員の選挙権がある人。
最高裁判所の裁判官は15名いる。このうち、今回の審査対象者は11名。
この11名を筆者個人の主観で審査してみた。
第25回最高裁判所裁判官国民審査の投票用紙、やめさせたい裁判官の欄に×印だけをつける
筆者の政治思想は保守(右派)である。よって、革新(左派)過ぎる思想の裁判官にはやめてもらいたいと考える。
これを判断するのに、良い事例がある。
東京都内の3組の事実婚の夫婦が「別姓での婚姻届を受理してほしい」と審判を申し立てた。彼らは別姓を認めない民法と戸籍法の規定は、男女の平等などを定めた「憲法に違反する」と主張した。
最高裁大法廷は平成27年に「憲法違反ではない」と判断した。15人の裁判官のうち、合憲としたのは11人、違憲としたのは4人。
この時の15人の裁判官のうち、今回、国民審査の対象となっている裁判官が7人いる。
7人の判断は以下のとおり。左側の数字は最高裁判所裁判官に任命された順。敬称略。
よって、やめてもらいたい裁判官は『宇賀克也』『三浦守』『草野耕一』の3名である。
他の判例を見ても、宇賀克也と三浦守は革新(左派)である。草野耕一は前者2名よりは緩い。
最高裁判所裁判官国民審査に対する国民の関心は薄い。
しかし、筆者は国政選挙と同じくらい重要なものだと思う。