防衛省は23日、支那とロシアの艦艇計10隻が鹿児島県の大隅海峡を通過したと発表した。
両国軍の艦艇が、大隅海峡を同時に通過するのが確認されたのは今回が初めて。
支露の艦艇は日本列島をほぼ1周した。
東シナ海を航行する支那海軍艦艇(右側)とロシア海軍艦艇(左側)、防衛省提供
日本列島をほぼ1周した、支那海軍とロシア海軍の艦艇は以下の10隻。
支那海軍
・レンハイ級ミサイル駆逐艦1隻
・ルーヤンⅢ級ミサイル駆逐艦1隻
・ジャンカイⅡ級フリゲート2隻
・フチ級補給艦1隻
ロシア海軍
・ウダロイⅠ級駆逐艦2隻
・ステレグシチー級フリゲート2隻
・マルシャル・ネデリン級ミサイル観測支援艦1隻
この10隻のなかでも、支那の最新鋭戦闘艦「レンハイ級ミサイル駆逐艦」は脅威だ。
全長174メートルで、基準排水量9000トン、満載排水量1万3200トン。アジア最大の戦闘鑑。
台湾海軍などによると、世界最高水準の性能を持つ戦闘艦だという。ただし、製造コストが高額過ぎるのが難点。
支露艦艇10隻の航路、防衛省提供
防衛省によると、今月11日に支那の艦艇5隻が対馬の南西海域で確認されたという。
その後、支那の艦艇はロシア極東ウラジオストク沖の日本海まで移動。ロシアの艦艇と合流し、演習をしていた。
演習終了後の18日、支那とロシアの艦艇計10隻が、津軽海峡を通過。両軍の艦艇がこの海域を初めて同時に通過した。
10隻は太平洋に出て、そのまま南下。
21日、伊豆諸島付近を通過。
23日、鹿児島県の大隅海峡を通過し、東シナ海へ抜けた。この海域も両軍の艦艇が同時に通過したのは初。
支露艦艇の動きは、海上自衛隊が監視していた。
領海侵犯は無かったという。
大隅海峡も津軽海峡も「国際海峡」であり、軍艦を含めて外国の船舶の航行が国際的に認められている。
大隅海峡通過後の23日午前、長崎県の男女群島の南南東130キロ付近の海域で、支那の最新鋭戦闘艦「レンハイ級ミサイル駆逐艦」からヘリコプター1機が飛び立った。
航空自衛隊の戦闘機が緊急発進して対応。ヘリコプターは領空侵犯することなく着艦したという。
日本には「防衛費を減らせ」とか「自衛隊を無くせ」などと言っている者たちがいる。
支那やロシアなど軍隊に対し、どのように対応するつもりなのだ?