素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

GE日立、小型原子炉を受注、カナダ電力会社から

GE日立ニュークリア・エナジー(GE日立)は2日、小型モジュール式原子炉(SMR)をカナダの電力会社から受注したと発表した。

日系企業が商用のSMRを受注したのは初。

早ければ令和10年(2028年)に、初号機が完成するという。

 

日立GEニュークリア・エナジー(GE日立)は、原子炉プラントの建設と原子力サービスを行う企業。三菱重工業東芝と並び、国内に3社ある原子炉プラントメーカーの1社。

資本金は50億円で、約8割を日立製作所が、残りを米国のゼネラル・エレクトリック(GE)が出資している。

令和3年3月期 (令和2年度)の 売上高は1363億円、純利益は115億円。従業員は約1500人。

 

f:id:newspaper-ama:20211204072511j:plain

小型モジュール式原子炉「BWRX-300」のイメージ図

 

GE日立によると、カナダの大手電力会社「オンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)」から受注したという。受注額は非公開としているが、3000億円程度とみられる。

出力30万キロワット級の小型モジュール式原子炉「BWRX-300」を最大4基、カナダのオンタリオ州に建設する計画。

来年末までにカナダ当局に建設許可を申請し、令和10年(2028年)までに初号機の完成を目指す。

情報元:GE日立ニュークリア・エナジーがオンタリオパワー・ジェネレーション社のダーリントン原子力発電所プロジェクトのテクノロジーパートナーに決定:日立GEニュークリア・エナジー株式会社

 

「BWRX-300」は小型モジュール式原子炉。特徴として「小型」と「モジュール」があげられる。

従来の原子炉の出力は100万キロワット前後だが、「BWRX-300」は30万キロワット級。原子炉は小型の方が冷やすのが容易だ。

「モジュール」というのは、ある程度のところまでを工場で生産・管理することで、高い品質管理や短い工期、コスト低減を実現する工法のこと。プレハブ住宅などをイメージするとわかりやすいだろう。

「BWRX-300」は安全性、経済性、建設性、柔軟性に優れた原子炉と言われている。ただ、実績がないため、現時点では何とも言えない。

 

近年、地球温暖化対策として石炭火力発電を廃止する動きが進んでいる。このため、小型原子炉は各国で導入が検討されている。

今後どうなるのか...筆者は注目している。