米国が主催する「民主主義サミット」が9日、初めて開催された。
日本や台湾など約110ヵ国から首脳らが招待され、オンライン形式で行われた。
支那やロシアなど権威主義の国に対抗するため、民主主義陣営の結束を図るのが目的。
民主主義サミットに招待された主な国
- 日本
- 台湾
- 英国
- ドイツ
- フランス
- オーストラリア
- インド
招待されなかった主な国
民主主義サミットで挨拶する岸田総理、出典:官邸
民主主義サミットはホワイトハウスを起点に、オンライン形式で行われた。日程は12月9日と10日の2日間。
米国のバイデン大統領は「専制主義者は自らの権力強化、世界での影響力拡大を図っています」と述べた。明らかに、支那をロシアを指した発言。
続けて、「自由で公正、安全な選挙は、民主主義の根幹です」と訴えた。
日本の岸田総理は「世界の中には、人権が蹂躙(じゅうりん)される、こうした状況が今もなお続いています。深刻な人権状況について、わが国は声を上げてきており、これからもしっかりと声を上げていきます」と述べた。
更に、北朝鮮による日本人拉致問題について、「基本的人権の侵害という国際社会全体の問題でもあります」と主張した。
情報元:令和3年12月9日 民主主義のためのサミット | 令和3年 | 総理の一日 | ニュース | 首相官邸ホームページ
2日目の10日には、台湾のデジタル担当(無任所閣僚)をするオードリー・タン氏や、香港の民主活動家・羅冠聡(ら かんそう)氏らが登場する。
支那の王毅(おう き)外交部長(外務大臣に相当)は「世界の分断を煽るものだ」とし、民主主義サミットを批判した。
ロシアも同様の批判をしている。
筆者は不思議に思うのは、日本のマスコミにも民主主義サミットを批判しているメンバーがいることである。
支那やロシアも、米国に対抗するためのサミットを開催している。
民主主義サミットを「世界の分断を煽る」と批判するなら、支那やロシアがやっているサミットも同様に批判すべきである。