沖縄県北大東村(きただいとうそん)議会は9日、「北大東村への自衛隊誘致に関する意見書」を全会一致で可決した。同議会は定数5。
北大東村は、沖縄本島の東約360kmに位置する。令和3年11月時点で人口は561人。
北大東島(きただいとうじま)と沖大東島(おきだいとうじま)を行政区画とし、北大東島の面積は11.94km2、沖大東島は1.15km2。
北大東村に自衛隊施設はない。沖大東島は無人島で、米軍に射爆撃場として提供されている。
意見書では、国名こそ挙げてないが、「ある外国の一方的軍事進出が南西方面をはじめ、台湾、尖閣諸島等の地域で危険水域に徐々に近づいている」と指摘。
島民は「恐怖を感じている」と自衛隊誘致を訴えた。
誘致の理由については、北大東島は地理的観点からも「自衛隊配置の適地」と指摘した。加えて、台風被害発生時の救援や復旧、救急患者の空輸など医療体制の整備も図れるとした。
意見書を議会に提案した宮城哲也村議会議員によると、「村民の間では自衛隊が来てくれたらいいなという話が以前からあった」という。
自衛隊は南西諸島の防衛を強化してきている。
沖縄県内では平成28年に与那国島、平成31年に宮古島に部隊を配備した。来年度には石垣島に500人規模の駐屯地を開設する予定。
議員の最も重要な仕事は、有権者の安全を守ることである。
北大東村議会の決断は、本来なら当然のことである。
それに比べ...沖縄県知事は...