厚生労働省は21日、令和4年第2週(1月10〜16日)におけるインフルエンザ発生状況を公表した。
インフルエンザ定点当たり報告数は「54人」だった。
インフルエンザの流行は年により波があるが、コロナ流行前の同時期と比べると、概ね「2000分の1」ほどの水準。
染色し電子顕微鏡でみたインフルエンザウイルス、原典:米国疾病予防管理センター
厚生労働省が所管する国立感染症研究所(NIID)は、全国約5,000ヵ所の定点医療機関からのインフルエンザ発生状況をまとめ、公表している。
令和4年第2週(1月10〜16日)に、定点医療機関で確認されてインフルエンザ患者は「54人」だった。うち、2人は入院。
都道府県別では京都府が9人と最多で、東京都は4人。福島県など23県の定点医療機関では、インフルエンザ患者は確認されなかった。
インフルエンザは毎年、1月から2月にかけ流行のピークを迎える。この時期で「54人」というのは異例の少なさ。
国立感染症研究所が定点医療機関からの報告をまとめた、過去5年間における第2週のインフルエンザ患者数は以下のとおり。
- 令和4年:54人
- 令和3年:65人
- 令和2年:90,811人
- 平成31年:190,527人
- 平成30年:130,682人
インフル患者が激減したのは、コロナ流行により感染症対策が強化されたことや、海外との人の往来が激減したことが主因。
加えて、インフルのような症状がでても「病院に来る人が減った」との指摘もある。
コロナ流行が収まったら、インフル患者数はどうなるのだろうか?
以前と同水準に戻るのか、それとも、少ない水準で推移していくのか...
筆者は個人的に興味がある。毎年、チェックしたいと思う。