スナック菓子『うまい棒』が、昭和54年(1979年)の発売以来初めて値上げする。
現在の希望小売価格は税抜き10円を、4月1日出荷分より税抜き12円にするという。
販売元の「やおきん」が、卸売業者にメールやFAXなどで知らせていた。
コーンや植物油をはじめとした原材料全般の価格上昇に加え、包装資材・配送費も大幅に上昇。販売価格への転化を抑えきたが、自社内で許容できる範囲を超えてしまったという。
うまい棒は棒状のスナック菓子。中央を貫く穴が空いているのが特徴。
サラミ、チーズ、めんたい、コーンポタージュ、とんかつソースなど多くの種類がある。地域限定品もある。
「リスカ」が製造し、「やおきん」が販売している。
昭和54年(1979年)7月の発売以来、日本では1本10円(税別)で販売されてきた。原材料費の価格変動に合わせ、その長さは予告無く変更されている。
コンビニや業務用スーパーでは、30個入りの袋で販売されている。
海外でも販売されており、台湾では1本5台湾ドル(約21円)、韓国では300ウォン(約29円)。
『うまい棒』は40年以上、1本10円で販売されてきた。企業努力は、想像以上のものだっただろう。
消費者は値上げを嫌うが、適正な値上げはしてもらわないと、誰かが損をすることになる。
日本のデフレを象徴する出来事だ...と筆者は思う。