朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)は30日、最高高度約2000kmにまで達する弾道ミサイルを発射した。
ミサイルは発射から約30分後、約800km東の海上に落下した。日本のEEZ(排他的経済水域)の外側とみられる。
北朝鮮がミサイルを発射するのは、今年になって7回目。
ミサイルの軌道(左)および落下地点(右)のイメージ図
日本政府によると、令和4年1月30日午前7時52分頃、北朝鮮内陸部から弾道ミサイルが1発、発射されたという。
弾道ミサイルとは、大気圏の内外を弾道を描いて飛ぶ対地ミサイルの総称。「弾道弾」とも呼ばれる。
弾道ミサイルは大気圏を遥かに突き抜け、最高高度約2000km程度にまで達したという。
その後、地上に向け落下を始め、発射地点の約800km東の海上に落下した。日本のEEZ(排他的経済水域)の外側とみられる。
韓国軍によると、弾道ミサイルの発射場所は北朝鮮北部・慈江道(チャガンド)舞坪里(ムピョンリ)付近。
最高速度はマッハ16程度だったという。
松野官房長官は30日午前、航空機や船舶などへの被害は確認されていないと発表した。
日本政府は同日、北京の大使館ルートを通じ、北朝鮮に厳重に抗議した。
北朝鮮がこの弾道ミサイル数発を日本の都市を標的に発射したら、日本に防ぐ術はない。
この弾道ミサイルを迎撃するのは、極めて困難。しかも、日本には敵基地攻撃能力がない。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記がその気になれば、日本人を大量虐殺することができるのだ。
これは恐ろしい事実だが、日本国民の多くはこの問題を真剣に考えようとしないのが現実だ。