ロシアの通貨「ロシア・ルーブル」が28日、一時的に1ドル=119ルーブル台まで下落し、過去最安値を更新した。
ルーブル下落を恐れた投資家などから、大量の売り注文がでたとみられる。
先週25日には、1ドル=83ルーブル前後で推移していた。
今月24日、ロシアはウクライナへの侵攻開始した。
26日、欧米各国が国際的な決済ネットワーク「SWIFT(スイフト)」から、ロシアの一部の銀行を締め出すことを決定。
この結果、ロシアは外貨での取引が制限されることになった。加えて、ロシア中央銀行が保有するドルやユーロなどの外貨準備をルーブル防衛に使えなくなった。
28日の外国為替市場では、ルーブルを売りドルを買う動きが強まり、一時的に1ドル=119ルーブル台まで下落。
ロシア中央銀行は28日、主要政策金利を9.5%から20%まで引き上げた。
モスクワ証券取引所は28日、株式などの取引開始を見送った。始める場合は、午後3時(日本時間午後9時)からだという。
既に、ロシア国民の生活には多大な影響が出ているとみられる。