ウクライナに侵攻したロシア軍は1日、同国第2の都市ハリコフの市街地を砲撃し、少なくとも18人が死亡した。
ハリコフ州によると、同州庁舎や中央広場が砲撃を受け、少なくとも10人が死亡し、20人が負傷。その後、集合住宅が空爆を受け、8人の死亡、6人が負傷が確認されたという。
ハリコフでは2月28日にも、ロシア軍の攻撃により11人が死亡している。
ウクライナ非常事態庁は1日、ハリコフ州庁舎に飛翔体が当たり、爆発・炎上する映像を公開した(上の映像)。
飛翔体は、ロシア軍の巡航ミサイル「カリブル」とみられる。
ロシア軍は2月24日、ウクライナに軍事侵攻した。
翌日には首都キエフに侵攻したが、ウクライナ軍の予想以上の抵抗にあい進軍できないでいる。
ロシアとウクライナは2月28日、ウクライナと国境を接するベラルーシ南東部で、約5時間に渡り停戦交渉したが、歩み寄ることは出来なかった。
ウクライナ側は即時停戦とロシア軍の撤退、ロシア側はウクライナの中立化と非軍事化を求めている。
停戦交渉は近日中に再び行われる見込み。
ロシア軍は今後、戦力を増強する。
米国の民間企業「マクサー・テクノロジーズ」は衛星により、28日午前11時(現地時間)に撮影した映像を公開した。
映像には首都キエフの中心部から北西に約27キロの地点で、約20キロにも及ぶロシア軍の車列が写っていた。
キエフ包囲を狙っているとみられる。
ウクライナ内務省によると、2月27日時点で民間人の死者は352人。少なくとも14人の子どもが含まれているという。
負傷者は1684人で、うち子供は116人。
ロシアとウクライナの停戦交渉は難しい。
子供が犠牲になるのは、見るに堪えない...