ロシアがウクライナへの侵攻を開始した2月24日以降、ロシアの通貨「ロシア・ルーブル」の下落が続いている。
侵攻前日2月23日の終値は「1ルーブル=1.41円」ほどであったが、3月10日の終値は「1ルーブル=0.87円」ほどと、半月で4割近く下落した。
ロシア国内では、食料品も含め、様々な物品が値上がりしているとみられる。
この時にもロシアは各国から
経済制裁を受けたが、為替レートは「1
ルーブル=2円台後半」をキープし、直ぐに下落することはなかった。
この年の11月頃より、
原油価格の低迷に加え、
経済制裁の影響が表れ、
ルーブルは下落。2016年初頭には1円台後半となったが、その水準を維持していた。
3月4日には
終値が1円を割り込み、3月10日まで連続で割り込んでいる。
構成比はユーロが32%、金が22%、米ドルが16%、
人民元が13%の順で、日本円は2~6%ほど。
ただし、ロシアの外貨準備は各国の制裁により、5割(約35兆円)近くが凍結されているとみられる。
未来のことはわからないが...
ルーブルがウクライナ侵攻前の水準にまで戻るのは絶望的、かつ、ロシア国民の生活が困窮するのは"ほぼ確実"だろう。
ロシアのメディアによると、2月28日の時点で、プーチン大統領の支持率は71%もあるという。ウクライナ侵攻後、大幅に上昇した。
ロシアのメディアは公平な報道をしていない。
筆者には、ロシアがソ連時代に先祖返りしているように見える。