素人が新聞記事書いてみた

新聞記事のつもりでブログを書いています。

科学

米フェルミ研究所、物理理論で説明できない現象、ノーベル賞か

米国のフェルミ国立加速器研究所は7日、素粒子物理学の基礎「標準理論」では説明できない現象を捉えたと発表した。 実験の結果、素粒子ミューオンの磁気的な性質が「標準理論」で想定される値から大きく乖離していたという。 実証されればノーベル賞は確実。…

視界にデジタル情報を表示するコンタクト、東京農工大学が開発

東京農工大学門の高木康博教授の研究グループは、「ホログラフィック・コンタクトレンズディスプレイ」の開発に成功した。 目の中にコンタクトレンズを入れるだけで、視界にデジタル情報を重ねて表示できるという。 コンタクトレンズディスプレイは、究極の…

ファイザー新型コロナワクチン、半年後までの有効性は91.3%

米国の製薬企業ファイザーは1日、ドイツのビオンテックと共同開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、新たな治験(臨床試験)結果を公表した。 2回目の接種から半年後までの有効性は91.3%だった。 南アフリカの変異株(変異種)にも高い効果があっ…

ヒトiPS細胞から受精卵のような細胞、豪と米がそれぞれ作製

ヒトのiPS細胞から受精卵、胚盤胞(はいばんほう)のような細胞を作製したと、2つの研究グループが発表した。世界初。 オーストラリアと米国の研究グループがそれぞれ別の手法で作製。科学雑誌「ネイチャー」に論文が掲載された。 iPS細胞(人工多能性幹細胞…

都会では歩道の多い地域で認知症リスク半減、医歯大・千葉大の調査

東京医科歯科大学と千葉大学の共同研究グループは、都会では歩道の多い地域で認知症リスクが半減するという調査結果を公表した。 田舎では大きな違いは見られなかった。 住宅街の近くにある車の通らない歩道、原典:Photo index 研究グループは、65歳以上の…

日本の「ヤマコウバシ」は巨大なクローン、大阪市大などが発見

大阪市立大学の名波哲准教授らの研究グループは、日本の「ヤマコウバシ」が1本の雌株から生じた巨大なクローンであることを発見した。 生物におけるクローンとは、元の生物固体と同じ遺伝情報を持つ生物のこと。 ヤマコウバシ(山香ばし)は、クスノキ科ク…

細菌でガン細胞を検出・治療、JAISTがマウスで成功

北陸先端科学技術大学院大学(JAIST)の都英次郎准教授らの研究グループは、細菌を使ってガン細胞の検出と治療を同時にできる技術を開発した。 マウスの実験では成功した。 研究グループは、以下の3つの特性を持つ紅色光合成細菌を発見した。 低酸素状態の腫…

水素の持続可能な製造・貯蔵法、京都大学が開発

京都大学の村上正浩教授らの研究グループは、水素の持続可能な製造法および貯蔵法を開発した。 太陽光を利用し水素を保管する「水素キャリア」を生成。必要になったら、ここから水素を取り出す。 常温・常圧で製造・貯蔵ができ、特別な設備も不要。化石燃料…

粒子の形態を正確に制御する技術、東京農工大学が開発

東京農工大学の村上義彦教授の研究グループは、「粒子の形態を正確に制御する技術」の開発に成功した。 同研究グループが以前に発見した、自己乳化現象を巧みに利用した。 自己乳化:水と油(や有機溶媒)を混ぜるだけで自然に乳化する現象のこと 様々な形態…

NIMS、小さな磁場変化で大きな磁気冷凍効果を得る現象発見

物質・材料研究機構(NIMS)は、小さな磁場変化だけで大きな磁気冷凍効果が得られる現象を発見した。 ホルミウムのメタ磁性転移現象を用いることにより、従来法より1桁程度の大きな磁気熱量効果を得ることに成功した。 低コストで小規模な液体水素の貯蔵・輸…

ファイザー製コロナワクチン、2回接種で91%に抗体、ICL調査

英国の大学インペリアル・カレッジ・ロンドン(ICL) は25日、新型コロナウイルスの抗体に関する調査結果を公表した。 米国ファイザー社製の新型コロナワクチンを2回接種した人のうち、91%に抗体が確認された。30歳未満では100%、80歳以上では88%だった。 米…

名大など、イネの収量の3割増加に成功

名古屋大学の木下俊則教授らの研究グループは、イネの収量を30%以上増加させることに成功した。 1つの遺伝子の発現を高めることにより、「気孔開口」と「根からの養分吸収促進」を同時に高める技術だという。 発現(遺伝子発現):遺伝子の情報を元に目的の…

ベイルート港爆発事故、核を除けば人類史上最大、北海道大学が解析

ベイルート港爆発事故が、核兵器を除けば、人類が引き起こした爆発の中で最大級だったことが分かった。 北海道大学の日置幸介(へき こうすけ)教授らの研究グループが解析。英国の科学誌「サイエンティフィック・リポーツ」に論文が掲載された。 www.youtub…

ネコのマタタビ反応は蚊よけ行動、300年の謎、岩大などが解明

岩手大学の宮崎雅雄教授らの研究グループは、ネコのマタタビ反応は蚊が嫌がる成分を体につける行動であることを解明した。 300年来の謎が解けた。 マタタビ反応とは、ネコがマタタビを嗅ぐと体を擦り付け転がる反応である。300年以上前に出版された貝原益軒…

筑波大学、筋肉の幹細胞、増幅の仕組み解明

筑波大学医学医療系の藤田諒助教らの研究グループは、骨格筋幹細胞(筋肉の幹細胞)が増幅する仕組みの一端を解明した。 一般的に「eIF2α」という分子のリン酸化は、タンパク質翻訳(タンパク質を合成する反応)を抑制する。 しかし、「TACC3」という分子で…

東大など、薬で「老化細胞」除去に成功

東京大学医科学研究所の中西真教授らの研究グループは、「GLS1阻害剤」という薬で老化細胞を選択的に除去することに成功した。 老齢マウスに投与した結果、様々な臓器や組織で老化細胞が除去され、加齢現象や病気の改善がみられた。 マウス線維芽細胞、左側…

モデルナの新型コロナワクチン、米国で接種始まる

米国で21日、同国バイオ企業「モデルナ」が開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まった。 同国初接種はコネティカット州の病院で、医療従事者らを対象に行われた。その様子は生中継された。 米国での新型コロナワクチン実用化は、同国製薬大手…

横浜国大など、光ファイバーで超高感度な磁界計測、従来法の数百倍

横浜国立大学の水野洋輔准教授らの研究グループは、光ファイバーを用いた超高感度な磁界計測に成功した。 従来法より、数百倍小さい磁界(地磁気に相当)の検出が可能だという。 光ファイバー、出典:Wikipedia 光ファイバーとは、石英ガラスやプラスチック…

はやぶさ2、小惑星「リュウグウ」の黒い砂、採取に成功

日本の小惑星探査機「はやぶさ2」が、小惑星「リュウグウ」の試料採取に成功した。 同探査機が地球に持ち帰ったカプセル内に、リュウグウの黒い砂が入っていた。 宇宙航空研究開発機構(JAXA)が14日、発表した。 小惑星探査機「はやぶさ2」が持ち帰ったカブ…

探査機「はやぶさ2」のカプセル、帰還

宇宙航空研究開発機構(JAXA)は6日、小惑星探査機「はやぶさ2」から分離されたカプセルをオーストラリア南部の砂漠で回収したと発表した。 カプセルには、小惑星「リュウグウ」で採取した試料(砂や石など)が入っているとみられる。 小惑星探査機「はやぶ…

東芝など、HDDヘッドの磁化挙動「100億分の1秒」で画像化

東芝、高輝度光科学研究センター(JASRI)、東北大学の研究グループは、ハードディスクドライブ(HDD)用書き込みヘッドの磁化の挙動を「100億分の1秒」の精度で画像化することに成功した。 世界初。 分解されたHDD、出典:Wikipedia ハードディスクドライブ…

東京都市大学、ヒトの目は1,000分の8秒の変化を認識

東京都市大学の宮地英生教授らの研究グループは、ヒトの目が1,000分の8秒の変化を認識できることを発見した。 コンピュータゲームを用いて、身体・知的能力を競う「eスポーツ」(エレクトロニック・スポーツ)による実験でわかった。 周波数によってモニター…

慶應など、子宮移植したサルが出産、ヒト以外の霊長類では初

慶應義塾大学や滋賀医科大学などの研究グループは、サルに子宮移植をし、出産させることに成功した。 ヒト以外の霊長類では世界初。 研究グループは国内初となるヒトでの子宮移植を目指すという。 サルでの子宮移植のイメージ、 慶應義塾大学提供 研究グルー…

モデルナ、新型コロナワクチン、94.5%の有効性

米国の製薬企業モデルナは16日、開発中の新型コロナウイルスのワクチンの治験で、有効性は94.5%だったと発表した。 数週間以内に米国食品医薬品局(FDA)に緊急使用許可を申請する。 新型コロナウイルスのワクチンで効果が示されたのは、米国のファイザーに…

ファイザー、コロナワクチン候補、90%以上の予防効果

米国の製薬大手「ファイザー」は9日、新型コロナウイルスワクチン候補の治験で90%以上の予防効果が確認されたと発表した。 同ワクチン候補は、ドイツのバイオ医薬ベンチャー「ビオンテック」との共同開発。 今月中にも、米国食品医薬品局(FDA)に緊急使用許…

月面「太陽光が当たる場所」に水、NASAが初めて確認

米国航空宇宙局(NASA)は 26日、月面の「太陽光が当たる場所」に水が存在することを初めて確認したと発表した。 月に水が存在することは既に確認されていたが、太陽光の当たらない場所のみだった。 NASAによると、水は月面全体に分布している可能性があると…

九州大学、「脳のない動物」も眠ることを発見

九州大学理学部4年生の金谷啓之さん(研究当時)らの研究グループは、脳のない動物「ヒドラ」が眠ることを発見した。 睡眠とは、定期的に繰り返す、意識を失う生理現象を指す言葉である。 哺乳類をはじめ、爬虫類や両生類、魚類、昆虫などの多くの生物種で…

東北大・島津製作所、呼気による新型コロナ検査法を開発

東北大学と島津製作所は16日、自然に吐く息(呼気)をサンプル(試料)とする新型コロナウイルス検査法の開発に成功したと発表した。 試料採取には専用の機器を使い、時間は5分ほど。被験者自身で採取可能。 同研究は、令和 2 年度文部科学省1次補正予算…

北大など、新型コロナ感染、遺伝子に「地域・民族」差なし

北海道大学、ボストン小児病院、ハーバード大学の共同研究グループは、新型コロナウイルスの感染について、遺伝子には地域・民族による差がないことを解明した。 感染に関わる7つのタンパク質の遺伝子を、地域・民族ごとに調べ、感染初期には機能的な差異が…

東北大学・JAXA、宇宙では加齢が加速、食い止める転写因子も発見

東北大学と宇宙航空研究開発機構(JAXA)の共同研究グループは、遺伝子ノックアウトマウスの宇宙滞在生存帰還実験に世界で初めて成功した。 帰還したマウスを解析した結果、以下の2点を発見した。 宇宙長期滞在は加齢変化を加速させる 転写因子「Nrf2」は、…